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2014年11月27日木曜日

エスペランサ2号・3号

~中年の蟻~

 第一区画に置かれた堆肥を、いよいよ敷き詰めなければなりません。ん?どうやって・・・。


 7トンほど置かれた堆肥は、山のようにあります。後日、第一区画には、トータルで30~40トンほどの堆肥が置かれることになるでしょう。これほどの量の堆肥を、いったいどうやって敷き詰めたらいいのだろうか、悩ましい問題です。これまでは真剣に考えていませんでした。ガクッ・・・。


 堆肥の山の前で、堆肥研究家と二人でいろいろ対策を考えていたら、道路のほうから何やら機械音がします。このあたりの道路は、大型トラクターが通っていくことがあるので、いつも羨ましく思っていました。「あれがあったらいいなぁ、でも買えないしなぁ」と。


 でもよく見たら、トラクターよりはるかに大きい機械です。後で調べてみたら、「ホイールローダー」というやつでした。土をダンプに運ぶ機械のようで、バックホーよりも一度に大量の土を運ぶことができます。


 驚きながらも、「あれがあったらいいなぁ」と思っていたら、そのホイールローダーは、なんと道を曲がってエスペランサ村の私たちのいるほうにやってくるではないですか。えっ!えっ?


 よく見ると、見覚えのある顔です。近所で牧場をやっているFさんではないですか。ホイールローダーから颯爽と降り立ったFさんの話によると、私が堆肥を購入したS畜産の社長からFさんに連絡があり「堆肥運搬を手伝ってやってくれ」と言われたとのことでした。すごいネットワークですし、Fさんの行動も早いですね。驚きました。


 最初に用意してもらった7トンの堆肥は、ホイールローダーで敷き詰めるほどの量ではなかったため、とりあえず今回は稼働させることはなかったのですが、Fさんからは、堆肥の運搬その他について、いろいろアドバイスをいただきました。「キャリアー」という運搬機があるので、それで運ぶと楽だといいます。


 家に帰ってさっそくネットで調べてみたのですが、新品だと30万円~50万円くらいします。中古でもいいのですが、手に入れるタイミングの問題があって、すぐ入手できるとは限りません。いろいろ考えた挙句(といっても、お金がなくて買うのを躊躇しただけのことですが)、「ねこ」を使うことにしました。「ねこ」とは「一輪車」のことです。それにしても、一輪車のことをなぜ「ねこ」というのだろうか?


 翌日さっそく我がケートラ「越麻呂号」に載ってホームセンターに行きます。越麻呂号は「エスペランサ1号」でもあります。一輪車は、鉄板製のもの3,680円(税別)とアルミ製のもの3,780円(税別)との2台購入しました。締めて8,056円です。これで勝負してみましょう。


「エスペランサ2号」


「エスペランサ3号」です。


 人力作戦ですが、到底二人では無理だし体を壊しかねないので、応援を頼みます。ウッドロングエコ塗りや刈払い機で応援していただいたFjさんの登場です。


 Fjさんは言います。

 「私はコツコツやることが好きだ」と。そして続けます。

 「蟻だってコツコツ働いていれば、立派な巣ができるではないか」

 なるほど、いい言葉です。


 ただ問題があるとすれば、蟻の数が少ないのと、蟻自身がもうかなり高齢だということでしょうか。

 でも、夢中で頑張っているうちに、二日でここまでできました。


 これを、三段重ねしてやりましょう。