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2011年3月8日火曜日

編集後記がよかったです

~JICPAニュースレターの「TANZANITE」…読書のすすめ~


毎月公認会計士協会に登録している会員・準会員には「JICPAニュースレター」が郵送されてくるのですが、3月号の編集後記「TANZANITE」になかなかいい話が掲載されていました。本部の女性の広報委員の方ですが、最近どうも活字中毒になってきたというのです。書店に行くことが多くなり、そこが宝の山のように見えてきて、専門書以外のいろんな本を何冊もまとめ買いしてしまうとのこと。しかも忙しくてもつい読んでしまうというのですね。もうこの際どんどん読んでしまいましょう。


私も20代の後半から8年くらい前までは、毎年本を100冊~130冊くらい読んでいたのですが、ここ何年間かは面白そうな本を購入しても、移動時間以外はほとんど読んでいる時間がなく積読状態で、恥ずかしいことに未読の本が100冊ほどたまってしまいました。昨年の7月頃からまたワシワシ読みはじめているのですが、世界がどんどん広がるような気がして読んでいて楽しいです。


公認会計士になるには厳しい試験を通らなければならないため、いったん受験の世界に突入してしまうと余裕がなくなってしまい、どうしても視野が狭くなってしまいがちです。合格後それに気づいて、新しい世界に興味を持つようになれば、世の中を見る目が開けてくると思うのですが、中には合格後もその延長線上で過ごしてしまう人もいて、ますます視野が狭まってしまい、会計分野の単なる専門バカになってしまいかねません。


昨年の暮れだったと思いますが、東区のオレンジタウンビルにある「すし処水乃」に仲間数人で出かけ、おいしい時間を過ごすことができたのですが、食事をしながら話をしていたところ、その場にいた一人の公認会計士が、私の合格体験記を読んで勉強したというのですね。そういえば昭和56年に当時の公認会計士2次試験に合格した後、TACから合格体験記の執筆依頼があり、何人かの分をまとめてエール出版社から本が出されたはずです。確か我が家にもあったはずだと思い、年末に実家へ帰った時本棚を探してみたところ、ほこりをかぶっていましたがしっかりありました。懐かしくてページを繰っていったら、30年前の写真とともに私の合格体験記が載っていたではありませんか。細かい話は別としてそこに書かれていたのは、「日商簿記一級に合格後、公認会計士試験の受験体制に突入しようと思ったら、友人から一緒に音楽をやらないかと誘われた・・・迷ったけれど人は50年~60年かけて人生という芸術作品をつくればいいのであって、その時しかできないことをまずやるべきであると考え、1年限定で音楽へ挑戦した・・・結果的には回り道したがそれでよかったのだ」といった内容でした。今考えるとずいぶん生意気なことを書いているのですが、当時は悩み多き青年だったのだ。我が人生はもう54年もたってしまったのですが、芸術作品からは果てしなく遠い状況なのです。自分が今やるべきことは何なのか・・・仕事なのか家族を大事にすることなのか趣味なのか遊びなのか・・・を常に意識しながら行動していきたいと考えているのです。