~盃にしてしまう日本人~
今でこそ会計の世界に身を置いていますが、大学は文学部。
専門学科を選ぶ際は、西洋史学科を専攻し、ゼミは古代史!
古代史のゼミといっても専門は古代メソポタミア文明やエジプト文明でしたので、中国文明には詳しくないものの…
鉅鹿の発掘を知らなかったのは不覚!
そういえば遠い昔、鉅鹿の戦いというのがありましたね。
思い出しましたよ。
1920年における鉅鹿の地の発掘現場からは、金工品、木工品、陶磁器などが多数発掘され、世界中に流れていったそうです。
もちろん日本にもたくさん入ってきたはずです。
一部は個人コレクターの元に、優品は美術館や陶磁資料館に入ったのではないでしょうか。
日本中の美術館や陶磁資料館を調べて片っ端から電話をかけ、
「鉅鹿置いてありますか?」
と問い合わせをし、
「ありますよ!」
と言われたら、車を走らせて見に行きたいところですが…
この天気だし…まだ仕事のけりが付いていないしなぁ…。
やむなく昨日の夕食後、DVDで浜田麻里のライブを見た後、小さな蕾の別冊「徳利とぐい吞み100」を覗いてみると…
ありました!鉅鹿の盃が。
鉅鹿の人たちにとっては生活雑器だったと思うのですが、日本人はこれを盃に見立ててしまうのですね。
実に面白い!
「厚みのある白釉の肌はふくよかな格調に満ちてこの杯で味わう酒は神秘そのものである」
と書いてありました。
鉅鹿はどこにあるだろうか。
一度お目にかかりたいものです。