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2014年6月23日月曜日

里山資本主義

~行き詰ってきた世の中~

 優れた放送に送られる第51回ギャラクシー賞の報道活動部門に、NHKの「里山資本主義」が選ばれたそうです。先日テレビで放映されていたのですが、「里山資本主義」はテレビ化される前に、昨年本で読んでいました。


 私は、実はこの本のタイトルがちょっと気恥ずかしいのです。社会主義があって資本主義、それと同じレベルで「里山資本主義」という言葉を使っているのでしょうが、要するに「里山を資本に豊かな生活を送ろうではないか」といったところでしょう。


 この本に書いてあることは、まさしく私がここ2~3年、うすぼんやりと考えていたことに近かったため、いろいろ参考になったのですが、それと同時に、すでにこの本に書かれているような事を実行に移している先人たちが、全国的に増え始めていることが驚きでした。同じような考えの人が、あちこちからわきあがってきているのですね。


 いろんな人とお会いして話に出てくるのが、最近おかしな事件や出来事が多すぎやしないかということです。世界各国のおかしな行動からはじまって、国内では若者をはじめとする右傾化、日常生活でも、平気でうそをついたり、簡単に人をあやめたり、会社内でも人を平気で粗末に扱ったり・・・。世の中いろんなところで行き詰ってきたのだと思います。


 振り返ってみて思うのですが、常に何かに追われているような、あるいはいつも走り続けていなければ生きていけないような生活は、けっして豊かな生活とは言えないのです。

 また、必要以上に時間を売ってお金を稼ぐという生活も、結局は何かを犠牲にしているのだと思います。


 「里山資本主義」とはいわないけれど、既存の価値観にこだわらず、まわりと競争せず、心に余裕をもった生活をしようではないですか。


 理想はもちろん、「好きな時に起きて、腹が減ったら飯を食い、出したい時に出して働きたい時に働き、夕食事にはビールを飲んで、眠くなったら寝る」ですが、働くにしても、自分がつい夢中になる労働をしたいものです。