~時刻表を読むのとは違うけれど・・・~
試した人はいないでしょうが、例えば時刻表を最初の1ページ目から順番に読み始めていったとすると、どんなに暇で根気強い人でも途中で断念してしまうでしょう。私の場合、読書に関しては、専門書の場合は途中から読みはじめたり、あるいは項目別に読むという読み方は決してしません。いつも最初の1ページ目から読み始めることにしています。専門書以外の一般書ももちろん最初のページから読むわけですが、集中力があった以前は一度読み始めるとその本に集中し、読み終わるまでは他の本には手を出しませんでした。読み終わった本は手帳に本のタイトルとその年の何冊目かを記載し、年間100~130冊を目標にしていたものでした。しかし40代頃からは地下鉄の中とか帰宅後とか寝る前等、複数の本を同時並行的に読む癖がつき、今も3冊読みかけの本があります。そのかわり、人生残された時間はだんだん少なくなってくるので、時刻表に限らず読んでみて面白くない本は最後まで読むことはせず、途中で読むのを放棄してしまいます。
IFRSの本に関しては、業務上必要な本ですので、理解しづらい日本語という翻訳問題の壁はあるものの、時刻表並みとはいかないまでも根気強く読まなければなりません。千ページ本が出ていたのでその本から読み始めようとも考えたのですが、とりあえず今年は経営財務と旬間経理情報、それに会計監査ジャーナルや企業会計・季刊会計基準等に記載されているIFRS関係の記事を読みあさり、200数十ページの本を3冊ほど読了しました。このあたりでいよいよ千ページ本にとりかかろうと考え、IFRS本に関しては定評があり、多くの会計士が読んでいる昨年出版された大手監査法人編著の本にチャレンジしようと思ったのですが、なんと今年の秋ごろにさらに千ページ本の3部作が出版されているではありませんか。辞書代わりに購入しようかとも思ったのですが、そうこうしているうちに12月にさらに千ページ本が出版されていました。こちらは即購入。さっそく読み始めることにします。昨年の年末年始は焼き物の本を11冊読めたので、そのペースでいけば千ページくらいどうってことないのだ。
日本全国には会社数が250万社ほどあるといわれていますが、そのうち数年後IFRSが適用されるのは、上場会社のとりあえずは連結財務諸表だけですので、3,600社ほどの上場会社とその連結子会社だけです。総会社数の1%に達するのでしょうか?このあたりのことを真剣に考えたりすると、千ページ本を前にして気持ちが萎えてしまうので、あまり考えないことにするのです。時刻表を読むのと同じ結果にならないよう、久しぶりに気合十分な私です。ワシだってやるときはやるケンネ。