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2009年1月8日木曜日

年末年始は秋田に帰っていたのだ

~地吹雪がお出迎えだった~


 年末年始は、久しぶりに秋田に帰ってのんびり過ごすことにしたのです。幸い、大雪による遅れも思ったほどなく、システムトラブルも避けることが出来、何とか無事に帰ってきたのでした。でも、冬の秋田は、年内は大吹雪で風がかなり強かったため、雪が地面から吹き上がってくるという、いわゆる「地吹雪」状態で、なかなか外へ出る気はしませんでした。やっぱり冬の秋田は寒いのだ。
 従って、家の中で酒を飲んでいる以外はほとんど読書。特に最近、「突発的高麗李朝骨董収集症候群」にかかっているため、最近読んだことのないほど分厚い本、骨董の贋作の見分け方的な本を必死に読んでいたのです。財務諸表であれば、手で表面をなぞるだけで、会計処理上の問題点をすぐに発見することができるのですが(ウソですけど)、骨董の贋作は、見ても触っても中を覗き込んでも匂いをかいでみても、正直言って自信がありません。「あっ、いいな」と、感性が自然に反応するのに任せています。今のところ、信頼の出来る骨董屋さんからいろいろ教えてもらいながら購入しているため、自分がここ数ヶ月間で購入した数点は、間違いなく真作だと思っているのですが。


 秋田の日本酒は、ほんとにおいしいのですが、残念ながら李朝の徳利と盃は秋田まで持ってくることはできませんでした。この日本酒を、お気に入りの李朝の徳利と盃で飲んだら、さぞかし幸せだろうなと思ったため、さっそく名古屋へ帰る前に日本酒をまとめ買いして、自宅に送ることにしたのです。徳利に「雨漏り」(いわゆるシミのことですね)が出るまでとことん飲んでやるのだ。
年明けの秋田は比較的暖かく、帰るころには雪もほとんど残っていませんでした。やはり暖冬なのだろうか。帰りの新幹線の中で、作家の五木寛之さんの本を読んでいたのですが、人生50歳までは登山のようなもので、60歳くらいから徐々に下山していくものだというようなことが書いてありました。私は一足先に下山を開始して、すばやく退職し、残りの人生を李朝の骨董でも愛でながら過ごしていたいものだと考えていたのです。
 ところがところが、名古屋の自宅に帰って、年賀状を整理していると、ヤイリギターのゴッド・ハンドこと小池健司さんから「いよいよ神代欅のギター制作に取り掛かります」というメッセージあり。う~ん!まだまだ下山するわけには行かないようです。明日からまたハードな生活が始まるのだ。