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2021年8月14日土曜日

農園存続の危機を乗り越える

 ~高温少雨がもたらしたもの~


 水問題は、結局解決できませんでした。


 「10ℓ入りのじょうろで500ℓの水やりを2時間半かけて行う」


 という愚直な労働は、越山農園の伝説として長く語り継がれることでしょう。


 今週初め、もしかして秋田にも温帯低気圧に変わった台風が来るかもしれないということで、マルベリーの誘引をしに行きました。


 ん?……何やら白い綿のようなものが、葉の裏側についています。葉1枚に多くて4~5個。


 どきっ!…虫の卵です。


 昨年の秋、イチジクの収穫が終わりがけのころに大量発生した「ヨトウガ」の卵です。ヨトウガは「夜盗蛾」と書きます。

 監査手続における「統計的サンプリング手法」を用いて、サンプルチェックしてみました。1本のマルベリーに50~70個ほど綿(卵のかたまり)がついていました。


 マルベリー全部で165本のうち、マルベリー園には125本あります。


 監査手続をさらに進めましょうか。「分析的実証手続」を行います。


 その結果、マルベリー園には約7,500個のヨトウガの綿があると推定できました。


 1個の綿には約千個の卵があるとネットには書いてあります。


 そうすると…え~~と…マルベリー園には…いち…じゅう…百…千…えっ!750万個のヨトウガの卵があると…。


 これがすべて孵化すると仮定すると…農園崩壊…


 担当会計士(私のことですが)によると、「継続企業の前提に重大な疑義がある」という結論でした。


 やむを得ません。全件「詳細テスト」を実施しましょう。


 絶望的な気持ちになりながらも、10日・11日と丸二日間、朝から日が暮れるまでティッシュペーパーで綿を取り除きつぶしていきます。やっと終了しました。


 他の果樹区画にはまだ40本のマルベリーがあります。12日の午後、見回りに行ってきました。


 どきっ!…カミキリムシが侵入した後があるではありませんか。ざっと見て4本。


 なんと…マルベリーに…カミキリムシが…。さすがに愕然としました。


 「もう限界だぁ~~!」


 と、私は叫びます。すると近くにいた堆肥研究家が、疲労困憊になりながらも


 「いまさらなに落ち込んでいるんでからによ!」


 とはっぱをかけてきます。


 そうですね。もう後戻りできませんからね。


 気を取り直して、日が暮れるまでカミキリムシの処置を行いました。1本30分くらいかかります。


 見て見ぬふりをすると、数年後には枯れてしまいますからね。全部チェックしなくては。


 本業のほうは、県から依頼されている業務が一段落。お盆あけにはクライアント先の大きな医療法人の申告書作成作業を行います。


 農作業も、今日・明日で果樹コーナーの手入れ、秋から冬にかけてバックホーで堆肥投入、それにイチジクの収穫など、やるべきことが山のようにたまっています。


 特にイチジクは、もう大変なことになっています。これは楽しい話題で、後日。


 ゴルフは…もう厳しくなってしまいました。