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2015年10月12日月曜日

トリセツ

~苦手なこと~


 誰だって苦手なことはあるでしょう。私の場合は、取扱説明書・・・いわゆるトリセツを読みながら行う機器の設定作業です。


 今年購入した会計ソフトは、以前使ったことのあるソフトだったので、すんなりいきました。プリンターと立派なコピー機は苦労しましたね。たかがそれだけのことに、なんで悪戦苦闘しなければならないのかと不思議に思うでしょうが、苦手なものはしょうがないのですよ。よほど途中で機械が壊れていると電話しそうになりましたが、落ち着いてなんとか乗り切りました。


 さて今度はスマホと対決です。これはなかなか手ごわいそうです。どうせまたうまくいかなくて、逆上しそうになるに決まっています。
  
 新しいスマホが届いたのですが、なかなかすぐに手を付ける気になりません。でも、スマホがないと仕事にならないので、早く設定をしてしまわなければなりません。コマッチ。


 車に轢かれたスマホは、真ん中あたりが反り返っていました。液晶は三分の一ほど黒くなってしまい、見えません。残りの三分の二の画面は、昔の電波の受信の悪いテレビのように、ざーざー雨が降ったような感じで、見えたり見えなかったりしています。でも、どういうわけか通話はできました。


 最大の問題は、データの移行作業です。私はてっきり旧電話機のSDカードを新電話機に移し替えるだけでいいと思っていたのですが、これがそもそも大きな間違いでした。データは自動的にSDカードに保存されているわけではなかったのですね。


 最初に旧電話機で、データをSDカードに保存しなければなりません。でも旧電話機は画面がよくみえません。


 幸いネットでデータ移行の操作方法が、映像で見ることができたので、その通りにやってみることにしました。液晶画面の残り三分の二は、気分次第で見えたり見えなかったりしています。PCの映像で確認して、おそらくこの辺りにタップすべきボタンがあるはずだという感覚を基に、何度も何度もやり直してみます。


 そうすると、やれうれしや、「データの保存を開始します」という案内がかろうじて読めました。待つことしばらくすると、どうやらデータの移管が完了したようです。


 さっそくSDカードを取り出して、新しい電話機に挿入します。旧電話機は「これで私の役目は終わった」とばかりに、静かに息を引き取りました・・・今までいろいろありがとう・・合掌。


 さて、これだけでは新電話機は動きません。どうやら旧電話機からUMIカードとかいうものを取り出して、これを新電話機に移し替えなければならないようです。これが難関でした。


 私が以前使っていたソフトバンクの機種は、中のものを取り出すとき、スマホの横にある小さく狭い隙間に爪を差し込んで、タイミングよくカバーを空けていたので、今度もてっきりカバーを開けなければならないものだと思っていました。でも、どうしてもカバーが開きません。


 仕方がないのでカバーの開け方をネットで調べます。おお、写真で解説がいろいろなされています。なるほど、ではやってみましょう・・・でも、どこをどうやっても空く気配がないのです。おかしい!


 壊れたスマホに小さな隙間ができていたので、そこに、ギターをつま弾くために伸ばしている爪を差し込み、力づくで引きはがしてみました。でも、UMIカードらしきものはありません。いったいどうしたらいいのだ!


 はぁはぁ言いながら、新しい電話機に貼り付けられていた、薄っぺらな透明のシールに小さな文字で書かれていた文章を読んでみました。


「この電話機は、空かないようになっています」・・・・・・・・・・・。


 こんなことで行くのは、我ながら恥ずかしいのですが、もう自分でやるのはあきらめて、ドコモショップに出かけることにしました。ショップの若い女性は、こともなげに、あれよあれよという間に作業を終えてしまったのです。


 おかげさまで、電話データも写真もすべて復元できました。


 スマホはどうも苦手である。