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2014年8月3日日曜日

対決!

~「刈払い機」対「草刈り鎌」~

 前回エスペランサ村を訪れてから今回再び訪れるまで、2カ月以上の間がありました。その間(5月・6月)に草が伸び放題になっていることが予想されます。ところが、いざエスペランサ村を訪れてみると、草はきれいに刈り込まれていました。キャタピラの跡があちこちにあり、Hさんがブルドーザーで作業してくれたことがわかりました。感謝です!


 今回、今後に備えて刈払い機を購入しました。本当は刈払い機よりも、乗用の草刈り機を購入しようかとも思ったのですが、それだと楽できれいに刈ることができても、草を自動的に根こそぎ刈ってしまうため、野鳥の巣も破壊してしまう恐れがあります。エスペランサ村は野鳥の生息地にもなっているので、それは避けなければなりません。手間はかかるけれど、目視で確認しながらやっていきましょう。


 さっそく刈払い機の試運転をします。7時間講習の成果を見せなければなりません。猛烈に草ぼうぼうとなっていた柿の木の周りと、梅並木と松林の間の暗渠の草が生い茂っている部分をさっそくやってみましょう。

 ヘルメットをかぶり、メガネの上からさらに防御メガネをかけ、防振手袋をはめて耳栓をしました。これで準備完了、スターターをグイッと弾くとエンジンがかかりました。小気味良い音が響きます。目指すは柿の木です。


 柿の木の周辺は、背丈以上の草が生えていて、しかも密集していたため、草が刈払い機に絡みついてきます。また、下から行こうとすると、密集していてよく見えないので、盛り上がった土に当たって跳ね返されたりします。これは手ごわいですね。半分ほどやってみてギブアップし、梅の木の裏の暗渠に移動しました。


 暗渠の草は、順調に刈り取ることができました。やっているうちにだんだん要領がわかってきます。やった分だけ成果となって現れます。面白いです。ちょっと大きくなり始めてきた「ニセアカシヤ」の木も今のうちに切ってしまいましょう。「え~ぃ!どうだ、どうだ」

 この刈払い機は、エコタイプでしかも振動が少ないタイプでしたので、使っている間はそれほど負担を感じませんでした。講習では、30分やったら休憩をとり、一日の稼働時間は2時間までと教えられていたのですが、私の悪い癖でついつい夢中になってしまいます。暗渠のあたりの草を一気にやっつけてしまいました。


 草を刈り終わってエンジンを止め、防振手袋をはずしてびっくりです。手が指先からひじのあたりにかけて、強烈にしびれています。感覚があまりありません。うわっ、まずい!


 某監査法人の名古屋事務所長をやりはじめた46歳のころから、原因不明(といっても間違いなく過労が要因)の手足のしびれに長い間悩まされているのですが、今回のしびれには驚きました。時間が経過するにつれてこのしびれはしだいに引いていったのですが、これからは気をつけなければなりません。教えられたとおり、「30分たったら休憩・一日トータル2時間以内」をきっちり守ることにしましょう。


 ということで、暗渠のほうが一段落したのですが、手のしびれがひどいので、柿の木の残りの草は明日にすることにします。刈払い機を背負って柿の木へ向かったのですが、なんと柿の木の周りの残りの草が、全部きれいに刈り取られているではありませんか。「えっ???なんで?」


 堆肥研究家が草刈り鎌を持ったまま汗だくになってこちらに向かってきます。

 「終わったよ~!」

 と汗をぬぐっていましたが、こちらも限度というものを知らないようです。やれやれ、困ったものだ。


 とはいうものの、私も堆肥研究家も、いままで机に向かう仕事に30年以上従事してきたため、やはり体を動かして汗をたっぷり流すというのが、ことのほか気持ちがいいのですよ。仕事でも遊びでもそうですが、余計なことを考えず、夢中になれるというのは、いずれにしてもありがたいことです。