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2014年6月9日月曜日

FP的業務

~「あや勉」の思いで~

 税務の専門家として恥ずかしい思いをしたくないので、最近毎日平均して100ページくらい専門書を読んでいるのですが、税法関係からしばらく遠ざかっていたからか、非常に新鮮な思いで読むことができます。


 この業界に入ったころは、法人税法を知らなければ、固定資産や引当金の監査はできなかったので激しく勉強しました。また3次試験合格後公認会計士になった当初から、所得税や相続税をはじめ、コボルやシステム監査の勉強を集中的に行っていました。最初に税理士登録していた十数年間は、税務の無料相談会に参加しなければならなかったため、所得税も真剣です。


 なぜこんなに勉強したかというと、「監査しかできないと、自分が使い物にならない公認会計士になってしまうのではないか」という思いが強かったからです。


 そこで、名古屋監査法人時代に、事務所内で勉強会を開催することにしました。「あやしい研修会」、略して「アヤケン」です。これはのちにクライアントをまきこんで「あやしい勉強会」略して「あや勉」へと発展していきます。特に「あや勉」は、このクライアントグループの中から将来を背負っていける人材を作ることができればいいなという、私にとっては大変思い入れの強い勉強会でした。当時はまだ独立性が今ほど強くなかったため、このようなことができたのです。


 今でもその頃のレジュメが残っているのですが、大変充実した内容です。退職時このクライアントへごあいさつにうかがった時、皆さんいまでも当時のレジュメを大切に保管してくださっているということで、とてもうれしかったですね。


 これらの勉強会では、様々な本や資料を駆使して作成した「オリジナルレジュメ」をいつも使っていたのですが、株の鑑定評価や事業承継・相続関係で大変役に立ったのが「きんんざい」から出版された「FP辞典」という本でした。一冊の厚さは5~6センチはあったでしょうか、5冊シリーズの本でとてもいい本でした。


 最近、相続を含んだタックスプランニング的相談を受けたのですが、相続税法が改正され、相続税を納めなければならない対象者は間違いなく増えます。やはりこれからはこの分野の依頼が増えていくのでしょう。そこで「きんざい」の「FP辞典」の最新版がないかどうか検索してみたのですが、残念ながらありませんでした。


 退職の時捨てなければよかった・・・とも思ったのですが、あの時からすでに十数年経過しているので法令も変わっているし、まぁやむを得ないです。


 代わりに別の本を10冊ほど購入。「エスペランサ村 整地・開墾編 第二幕」の前に、できるだけ読破するのだ。