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2014年5月2日金曜日

ターザン

~蔦との格闘~


 さて、「暗渠」を作るという目的が目の前にできました。しかも、梅の剪定枝の処理だけではなく、松林の中の整理も同時に達成することができます。「ワシだってやるときはやるけんね」と、当然力が入ります。


 エスペランサ村の奥の松林には、これまで何度も入っていこうと試みたのですが、夏や秋は植物が鬱蒼と茂っていて無理でしたし、冬も雪が深くて躊躇していました。今回訪れてみると、松やニセアカシヤ(ハリエンジュともいいます)の木をけっこう伐採してくれたらしく、何とかなりそうです。
 でも、伐った後の大枝等が、そのままの状態になっていましたので、ここを整理するのはなかなか大変そうです。しかも、重機が入れないので、人力で行わなければなりません。


 ずっとデスクワーク中心の仕事をしてきたため、あまり動くことはありませんでしたが、これからは肉体労働にも力を入れます。単純に黙々と汗を流す仕事も気持ちがいいものです。


 松林の中に入ってみて驚いたのは、伐採されたはずの松の大枝や幹が、そのままぶらさがったままの状態になっているケースが多かったことでした。どこからやってきたのか、木質化した蔦が松の木に絡まっていて、一部同化しているのです。


 松の木がかわいそうに思えたので、絡まった蔦をほどいてあげます。「エイヤ~ッ!」と、堆肥研究家が渾身の力を振り絞って、蔦を引っ張っています。


 なかなかしぶといです。もう一丁。「これでどうだ~っ!」


 そして、剪定ばさみでさらにほどいてやります。


 松の木もずいぶんすっきりしたことでしょう。


 大変だったのはニセアカシヤの木でした。ニセアカシヤにはきれいな白い花が咲き、ミツバチの重要な蜜源になっているのですが、幹や枝には鋭いとげがたくさんついています。
 伐採されたこの木を、暗渠予定地に移動させるのは一苦労です。持つ場所を誤ると、指にとげが突き刺さります。堆肥研究家の軍手に、血がにじんでいました(堆肥研究家は好きなことをやっているときは、決して弱音を吐かないのです)。


 一通り作業が終わった後の松林です。中はきれいになりました。これでいつでも入っていくことができます。


 こういう作業は、頑張った分だけすぐに成果となって表れるので、報われた思いです。


 お昼は、梅並木の下に座り込んで、おにぎりをいただきます。あちこちで鳥が囀っています。まるでピクニック気分。昨年の今頃と比較すると、まるで別世界にいるようで、さわやかな気分を満喫することができました。