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2014年3月8日土曜日

名古屋国際オーガニック映画祭


~農薬まみれの野菜よ、さようなら~

 先日、名古屋ウィルあいちで、名古屋国際オーガニック映画祭が開催されたため、見に行ってきました。10時から18時まで会場にいましたが、見た映画は4本。いずれも「食」をテーマにした映画です。そんなに混まないだろうと思って行ったのですが、広い会場はほぼ満員状態でした。なるほど。農業に関心のある人が、こんなに多いとは思いませんでした。
 

 映画の合間にトークショーがあったのですが、その中で私が注目していたのが、有機農法の第一人者である、金子美登さんです。農業関係の本を読んでいると金子さんの名前がよく登場してきます。今回見た映画にも登場していました。
 

 有機農法という言葉が出てきたのは、1971年だそうで、もう40年以上もかかわっているそうです。まだまだ農産物市場で占める割合は少ないのですが、今日この会場に来ていた人たちの中には、若い人が多かったし、若者の間では農業もいま注目されていますので、これからは有機農法で作った農作物がどんどん増えてくるとありがたいです。農薬まみれの農作物は、できることなら食べたくないです。
 
 
 金子さんは、カネまみれの社会、それに原発事故に懲りない人たちを憐れんでいるようでした。資本主義というか、なんでもカネカネカネの拝金主義では、そこからは本当の意味で豊かにはなれないし、いずれ価値観が変わって、そんな社会はすたれていくのだと言っていました。里山に住む人たちが、本当に豊かな生活を営むことができるのだと。
 

 なるほど、かつては毎日夜遅くまで働いているのを誇示しているかのような自分がいたような気がしますが、まぁその時はその時ですので、許してほしいです。
 

 映画中では二つほど驚くことがあったのですが、そのうちの一つは、茶碗一杯のご飯が30円~40円に過ぎないということです。コーヒー一杯のやく10分の1です。お米の値段は高いといいますが、この程度にすぎないのですね。
 

 また、日本の食料品の自給率は30%代と、先進国の中では最低だそうで、日本というのは、いざというときに弱みをさらけ出してしまうという、大変愚かな国なのだそうです。それでも、滋賀県くらいの広さの耕作放棄地があるというのも、なんだかおかしな話だと思います。どうも給食にパンを使い始めたころから、アメリカの言いなりになってしまったようで、それは今でも続いています。
 

 消費者の中にも、経済合理性だけ考えて単に安いだけの農薬まみれの農作物を選ぶよりも、多少高くても安全でおいしい野菜を選びたい人も多いのだと思いますが、無農薬の野菜はなかなか手に入りにくいです。
 

 そのあたりに何かヒントがあるのかも。