私が5,300坪の土地を購入し、その土地で農園を営むということは、周辺の地域の人たちにもだいぶ知れ渡っていたようでした。そして先日、近隣の人たちが集まった際に、私がこの土地で何をしようとしているのか、プレゼンテーションを行う機会がありました。集まったのは、プロの農家を含め9名です。
その場で私は、この土地で果樹園を開いたり野菜を作ったりしたいという思いの丈を、熱く語ったわけですね。その場の反応として、私は、
「この地域に来てくれてありがとね」とか、
「よし、それならワシも手伝ってあげよう。だから一緒に頑張ろう。」さらに、
「困ったときにはいつでも相談にのってあげよう。」
などという、力強い励ましの言葉を期待していたのです。ところが、その場で返ってきた発言は、私の期待とははるか1万光年ほどかけ離れたものでした。
「この地域に来てくれてありがとね」とか、
「よし、それならワシも手伝ってあげよう。だから一緒に頑張ろう。」さらに、
「困ったときにはいつでも相談にのってあげよう。」
などという、力強い励ましの言葉を期待していたのです。ところが、その場で返ってきた発言は、私の期待とははるか1万光年ほどかけ離れたものでした。
千坪ほどの畑を耕しているという、プロの農家の方とは昨年もお会いしたことがあり、そのあまりにも見事な中身の濃い白菜をいただいて、ひたすら感動したことを覚えていました。そのプロ農家からは、
「今年は白菜がうまくいかなかった。農業というものはそんなに甘いものではない。お前さんは頭だけで農業をやろうとしているのではないのか」
と、いきなり先制攻撃を受けたのですね。さらに、
と、いきなり先制攻撃を受けたのですね。さらに、
「千坪でも大変なのに、5,000坪の土地をいったいどうしようというのか。トラクターでも購入したのか、耕運機はどうした」
と、右上段回し蹴りです。そして、さらに追い打ちをかけてきます。
と、右上段回し蹴りです。そして、さらに追い打ちをかけてきます。
「そんな広い土地、草刈りだけで大変だ。夏場などは、通常はその場で草を刈っていても、ああ疲れたといって後ろを振りかえると、もうすでに新しい草が生えているもんだ」
「そうよ、そうよ、あなたの人生草刈りだけで終わってしまうわよ」
と、お向かいの女性。そしてついに、決定的な事実に触れてきました。必殺原爆固めです。しかも二人がかり。
「あそこの地域はよく覚えているけれど、昭和30年代の開拓地だったんですよ」とおばあさん。
「そもそもあそこは土自体が赤土で農業には適さない。今から肥料をやっても、5年は作物が取れない」
とプロの農家は、確信に満ちた表情でいうではありませんか。
「そもそもあそこは土自体が赤土で農業には適さない。今から肥料をやっても、5年は作物が取れない」
とプロの農家は、確信に満ちた表情でいうではありませんか。
私は、最初は軽く受け流していたつもりでしたが、だんだん追いつめられていきます。写真を見せて反論したところ、さらにカウンターパンチが返ってきました。
…つづく。