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2009年10月27日火曜日

全国監査役会議in横浜

~加藤和彦は死ぬまで荒野を目指したのか~


 10月19日・20日の両日、横浜にある国際会議場で全国監査役会議が開催されました。私も監査役協会からご招待をいただいていたため、昨年の神戸大会に引き続き参加させていただきました。主題は「激動する経営環境下における監査役のベスト・プラクティス-監査役監査の更なる実効性を求めて-」で、初日が講演と全体会のパネルディスカッション、懇親会をはさんで二日目はシンポジウム分科会が3会場に別れて行われ、私は「監査役と会計監査人の連携をめぐる諸問題」というテーマに参加させていただきました。そして、最後を飾ったのが文化講演です。作家の五木寛之さんが「今を生きる力」というテーマで90分間に亘り話をされ、時間をたつのもわすれて聞き入ってしまいました。
 五木さんがここ数年書かれた本はほとんど読んでいたため、講演の話の内容は本で書かれた内容と重複するところが多かったのですが、やはりユーモアを交えた生の声を聞くことができるというのは、大変ありがたいことです。大学時代に見た映画「青春の門」も面白かったなぁ。懐かしいです。


 五木さんの話の中に出てきたのが、講演の2~3日前に亡くなられた加藤和彦さんの話です。「加藤和彦」といえば、中学~高校時代の私にとっては神様みたいな存在でした。私がフォークソングを始めたのは、中学時代に北山修と加藤和彦の「あの素晴らしい愛をもう一度」を聞いたからであるし(特に12弦ギターのイントロが大好きでした)、私がいまだかつてもっとも練習した曲で、高校時代に行ったコンサートでも必ず弾いていたのが加藤和彦さんの「不思議な日」という曲なのです。そして、家へ帰って調べてみてわかったのですが、「青年は荒野を目指す」という曲は、五木寛之さんの作詞に、加藤和彦さんが曲をつけた作品なのですね。


 私はもう青年ではないのですが、ここ8~9年くらいの間に、カミサン以外のほかの誰もが反対したにもかかわらず、「荒野を目指す」の心境で、「まぁやってみるか」と決断したことが2回ありました。最近また、荒野を目指そうという気持ちがふつふつと湧いてくることもあるのですが、私も五木寛之さんが言うところの「林住期」でもあるし「遊行期」が近づいているしなぁ。それにしても、加藤和彦さんは「もういい歌が作れなくなったから」といって亡くなられたそうですが、62歳になってなお荒野を目指すことを忘れなかったのでしょうか。そして、荒野を目指し続けて力尽きたということなのでしょうか。私にとってはあまりにもショッキングな出来事でした。
 

 昨年10月の神戸大会のときは昼食タイムに時間があまったため、協会本部の財政構造改革と、各地域会の剰余金の問題をいろいろ考えて、サラリーマン会計士川柳をたくさん作った記憶があるのですが、あれから一年、この問題については新しいことが何も伝わってこないのですが、何か進捗があったのだろうか。