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2009年5月6日水曜日

受験生の皆さんへ・・・もうすぐ短答式試験です

~厳しいハードルが待っているが、やるしかないのだ!~


 高校時代か大学時代か忘れましたが、以前加藤諦三先生の本をよく読んでいて、その中に「人間というのは、現実をありのままに受け入れて生きていかなければならない悲しい存在である」と書かれていたのを今でも記憶しています。この言葉は当時の私にとっては大変衝撃的な言葉で、その後の私の人生における考え方の基本方針となってきました。大学受験も一度失敗し、公認会計士試験二次試験に合格したのも2回目だったし、日商の1級も2回目合格(いきなり1級から受けたのだからしょうがないのだ)、そういえばそろばんの3級合格も2回目でしたね。シンガーソングライターになる夢を捨てきれず、日商1級合格後、一年間の期間限定でがんばってみたのですが、実力不足で早々と断念したこともあります。すべて現実をありのままに受け入れてやってきたのです。そのおかげで、例えば仕事で誰かが失敗したとしても、決して怒ることはせず、「わかった。で、次どうする?」と切り替えることもできました。
 古きよき時代というか、以前はそれで何とか乗り切れたのでしょうが、最近は世の中が複雑化してきており、なかなかそう簡単には割り切れなくなってきているような気がします。一般的にも、教育の現場もそうですが、職場においてさえも、いわゆる「いじめ」が横行しているようですし、必要以上に人を追い込んだりすることもあるようです。いくら「現実をありのままに・・・」といっても、無理して受け入れようとすると、どこかで何かがはじけてしまいます。大変な世の中になってきました。


 5月24日には、公認会計士試験の短答式試験が実施されます。以前は、短答式試験合格後、論文式試験に合格すると、その段階でばら色の将来像を抱くと同時に目の前に可能性という文字が広がって見え、「オレは日本一の公認会計士になってやるぞ!」という気持ちになるのですが、今年はどうやら試験合格後も就職問題という悩ましい問題が待っているようです。
 ここ2年ほど、試験合格者が従来の2倍以上になってしまったため、今まで人手不足だったこの業界も昨年で大体落ち着きを取り戻しました。今年は昨年並みの合格者が出た場合、就職できない試験合格者が大量にあふれてしまうかもしれません。
 社会問題化する前に、早めに対策を立てる必要があると思います。このままでは試験に合格して実務補習所の修了考査に合格しても、公認会計士として登録できないということになりかねません。こちらは「現実をありのままに・・・」ではすまされない問題です。
 また、仮に今年試験に合格できなかったとしても、あきらめる必要はありません。先は長いので、またチャレンジすればいいではないですか。


 私はというと、あいかわらず現実をありのままに受け入れて、その中で「人生も仕事もしょせん遊びのうち」と、はぐれ雲のような心境になりました。加藤諦三先生のように「・・・悲しい存在である」などとは全然思っていないのです。